0166 続 基礎情報学 生命的組織のために
エヌティティ出版
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5年前に出た前著,「基礎情報学」はちょうど博士過程2回生くらいの時で
かなり,影響を受けた本だった.
現代思想的である,オートポイエーシスや生命記号論,ルーマンなどを
上手く,つなぎ合わせ,情報・意味の基盤を作ろうという野心的企み.
この前著を読んで,僕の博論は西垣先生に読んでもらう為のものとなった.
そんな,僕の人生にも強い影響を与えた前著に引き続く続編.
前著を読んだときの自分の状態に比べると,かなり自分自身の成長があるためか,ギャップはほとんど無く,素直に読める.
思想的距離が非常に近いので,僕は日本でもっともこの本をハイスピードで読める人間の一人だと思う.
前著ではオートポイエティックシステムからルーマンの社会システム論を経て,
階層的オートポイエティックシステムという概念を提唱したところで終わった感があったが,この本ではそれをさらに深めようとしている.
コミュニケーションの産出による組織形成がルーマンの描いた社会システムに制限されることなく,
生命的な組織に本質的なものであるとの見方を出す.
また,5年前からのブログ,SNS,セカンドライフなどの興りによるメディアの変化をとらえ,
マスメディア主体の社会システムからいかなる変化が見えてくるかを考える.
これは,時代を映し出す論点だろう.
しかし,前著を消化した上で読む本著としては,”差分”が大きいとは感じられず,期待していたほどのビッグバンは無いように思えた,
(期待が大きすぎるだけだが・・・)
しかし,このような本をコンスタントなペースで出し続けられる先生方は凄いなあと最近は正直おもう.
ビブリオでも紹介しました.



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