0162 洗脳の楽園 ヤマギシ会という悲劇
情報センター出版局
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元・学園生でしたが…
物事を一面からしか見ないのは良くない.特に良い面だけを見せられて,
それのみを信じるようなバランス感覚は趣味ではない
.
ということで,まとまった外部視点の情報が欲しくてこんな本を買って読みました.(ヤマギシ関連,この人の本くらいしかなかったので・
・・).![]()
見事に,3週間前にアリさんに連れられ,K教授,K准教授ら8名ほどで訪問した際に,
残った疑問が晴れていった.![]()
特に問題の多かった90年代の取材に基づくものだが,
・完全に平等な社会
=> 実は見えにくいが階層構造があり,役員会のような組織もある.
・子供が親からはなされて生活
=> 組織的な児童虐待の常態化,ヤマギシから脱走しようとする子供達.一日二食の習慣で飢餓,
及びストレス等で身長が伸びないなどの事件があった.(現在進行形かどうかは不明)
・入会の条件「特講」とはなにか?
=> マインドコントロール的な成分を持っている合宿.精神科医 斉藤環の分析に寄れば解離性同一性障害,
離人症などを引き起こす仕組みがあり,無気力や全能感に支配され,恍惚を味わってしまうことがあるそうだ.
・無所有なら結婚(パートナーの所有)はどうなるの?
=> やはり,結構,性関係は荒れてる時代が多かったらしい.
など,
新宗教(ヤマギシは宗教団体では無いのでどうカテゴライズするかは難しい)に多いように,この手の集団は盛衰が激しい.
この本で主に話題になっているのは97年頃までのヤマギシなのだが,実際にはこの本がかかれた後,
オウム後のカルトに対する世間の関心の高まりの中で,日弁連の勧告や広島弁護士会からの警告などで危険性が認知され,
さらに税務署からも追徴課税をくらう(これは村の人も言ってた).衰退の一途を辿る.
http://www.lcv.ne.jp/~shtakeda/library/page005.html
http://www.lcv.ne.jp/~shtakeda/library/page016.html
その後,拡大路線を内部クーデターの後70年代~90年代続け「ヤマギシの天皇」と呼ばれた杉本利治が死去. その後の裁判でも敗訴が続く.
本書の新装版に際した筆者の後書きにもあったが,現在のヤマギシは当時のヤマギシからすれば,見る影もなく,相当軟化しているのだそうだ.
とはいえ,90年代のカルトなヤマギシの成分が抜けきっているとは予想しがたく,本書で指摘されていた内容の多くは,
組織構造からある程度必然的に出てきそうに思われるので,現在も残っている点もあるだろう.
しかしながら,この著者自体がカルト系ジャーナリスト業界では,カナリ脚色をするこまった人という風評もあるようで,
実際に情報提供したカルト被害者を怒らせたりとか,いろいろあるらしい.
ヤマギシを考える全国ネットワーク(←被害者の会みたいなもん?)
http://www.lcv.ne.jp/~
とりあえず,そんなところで.



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