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0187 日本版スローシティ

2009-05-07 (thu)|カテゴリー:


日本版スローシティ―地域固有の文化・風土を活かすまちづくり

久繁 哲之介 

学陽書房 

売り上げランキング: 15981

おすすめ度の平均: 5.0
5 市民も共感できる街づくりの本

5  目から鱗の洞察の数々

 

 

 

 

 

 

まちづくりの主役は行政じゃなくて地域住民.

なんと多くの行政主導のまちづくりが失敗し,第三セクターが破産してきたことか.

 

また,なんと安易に成功事例(なかには実態を伴わないもの)を模倣し,失敗していく事例の多いことか.

特に,日本の町が形だけ海外の事例をまねることには継承をならす.

 

その上で,日本が居住地,勤務地の二点を過剰に重視している点を問題視し

ヨーロッパではよくある,サードプレイスとよばれる第三の社交の場(スポーツクラブ,カフェなど)

の重要性を指摘する.

 

ファストシティへ走るのか,スローシティにするのか.

ファストシティの概念は名前をよく似たファスト風土(三浦)とだいたい近い概念.

 

後半は日本のまちづくり事例集になっているが,知らなかった事例も多く,楽しめた.

 

学術的なまとまりとしては,荒い感じもあったが,大枠納得のいくないようだった.

 

ファストシティで価値を生むのが近視眼的な開発の道.

ベネチア,湯布院のようにスローシティで価値を生み出す方が長期的な戦略が必要に思う.

 

京都のような都市は,伝統はあるが,大きすぎて,どっちにも転びきれない.

モザイク状にスローとファストを切り分けるのが正解か?

 

まちづくりの成功・失敗を読む度に,これほど「どこにでも使える法則」を構築しようとする安易な「工学・科学」
と相容れない問題があるのか!?,と,チャレンジングな気持ちをくすぶられる.

でも,たぶんそれが本質. by 片井一族

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