0187 日本版スローシティ
学陽書房
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市民も共感できる街づくりの本
目から鱗の洞察の数々
まちづくりの主役は行政じゃなくて地域住民.
なんと多くの行政主導のまちづくりが失敗し,第三セクターが破産してきたことか.
また,なんと安易に成功事例(なかには実態を伴わないもの)を模倣し,失敗していく事例の多いことか.
特に,日本の町が形だけ海外の事例をまねることには継承をならす.
その上で,日本が居住地,勤務地の二点を過剰に重視している点を問題視し
ヨーロッパではよくある,サードプレイスとよばれる第三の社交の場(スポーツクラブ,カフェなど)
の重要性を指摘する.
ファストシティへ走るのか,スローシティにするのか.
ファストシティの概念は名前をよく似たファスト風土(三浦)とだいたい近い概念.
後半は日本のまちづくり事例集になっているが,知らなかった事例も多く,楽しめた.
学術的なまとまりとしては,荒い感じもあったが,大枠納得のいくないようだった.
ファストシティで価値を生むのが近視眼的な開発の道.
ベネチア,湯布院のようにスローシティで価値を生み出す方が長期的な戦略が必要に思う.
京都のような都市は,伝統はあるが,大きすぎて,どっちにも転びきれない.
モザイク状にスローとファストを切り分けるのが正解か?
まちづくりの成功・失敗を読む度に,これほど「どこにでも使える法則」を構築しようとする安易な「工学・科学」
と相容れない問題があるのか!?,と,チャレンジングな気持ちをくすぶられる.
でも,たぶんそれが本質. by 片井一族



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