0182 サブリミナル・インパクト ~情動と潜在認知の現代~
筑摩書房
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潜在と顕在
苦痛と快楽の距離が近づいている(本文より)わけを知った
『ヒト』の限界寸前まで、過剰な刺激と快楽をエスカレートしている現代社会
興味深い本ではない。
広告は立派な洗脳
これもヨーロッパ出張にもっていって飛行機の中で読みました.
下條信輔先生は日本の認知脳科学(かな)で上位知能の研究の有名人.
特に潜在的な認知について,研究されている.
今回は,数年ぶりの新書ということで,かなり,軽い(?)内容だ.
しかし,社会的な危機意識もあってか,政治やメディアの問題に入っていくあたり,
脳科学者(非解剖系)と現代思想家・論客の距離的近さを感じる.
(茂木健一郎しかり・・・)
はじめ,視線と好意の関係で,実は,自らが相手を好きと意識する前に,視線の方が先に動いているという実験結果を示す.
行動と思考において,西洋的思想の一般的には知覚->思考->行動の図式をとる.
しかし,ユング流の逆の時間の流れはとらないにしても,
意識的な思考に媒介されず,行動が先に表出し,それを追認する形で意識に現れてくるということは,結構あるようだ.
また,人間の記憶においても,意識の上で覚えたものよりも,理屈でなく潜在的な意識下で覚えたものの方が,無意識のうちに私達の行動を制約するという.
そのはなしのながれのなかで,イラク戦争時のブッシュ政権の情報操作を批判,検討する.
(このあたりから脳科学・認識の本としてはある程度逸脱が生じ始める.)
新聞の写真の表現に編集者の意図的な情報操作をよみとったり,
後半はさながら記号論,メディア論研究である.
議論はわかるが,どこまでそれが脳「科学」の知見に立脚してるのかは微妙である.
脳科学はどこかフワフワ漂う.
新書として読む分には面白くて,多少考えさせられる.
まじめに下條を勉強したい場合は,過去の本を参照したほうがいいのかもしれない.
結構,勢いで書いた感がある本です.



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bigarrow 2009-04-12 (sun)
うちの教祖の例の一過性ブームにゲシュタルト療法がありましたが、
対象とする悩みごとの問題について地と図?やら(要するに潜在と健在)を自覚させるとかで患者の精神安定を図るとかいう話だったような。
潜在的に刷り込まれたものが意思決定とかに制約を与えているなら、ゲシュタルト心理学にちゃんと基づいているかはいささかサーベイ不足ですが、あながち馬鹿にできないかも、とちょっと思いました。
shimamoto 2009-04-13 (mon)
こういう話は結構,まゆつばっぽくなってしまいますが,盲視の臨床例や錯覚を利用した実験なども考えると,閾下知覚はやっぱあると思います.視覚処理の経路なども複数ありますし.
科学的かどうかは疑わしいけど,読み物としてはノーレットランダーシュのユーザーイリュージョンとか面白いですよね.