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0094 ウィキノミクス

2007-08-12 (sun)|カテゴリー:

ウィキノミクス マスコラボレーションによる開発・生産の世紀へ
ドン・タプスコット/アンソニー・D・ウィリアムズ 井口 耕二

日経BP社 (2007/06/07)

売り上げランキング: 489

おすすめ度の平均: 4.5
5 こんな本、大好きです。興奮します。未来の扉を垣間見える

4 またひとつテクノロジーの加速要因が生まれた。

4 経営資産の∞化

 

 

 

 

 

 

 

 

分厚かった・・・.
500ページ近い本は流石につかれます.

CGM(Consumer Generated Media)という言葉は既になじみ深く,Wikipediaやブログ,
SNS,YouTubeなど,多くのネット上のユーザ参加型,ユーザ発信のメディアが取り上げられますが,

それをさらにビジネスの視点から広く認識したのがウィキノミクス

多分,ウィキ+エコノミクスだとおもいますが,リミックスとかそういう気分も入っているのかな,と本書を読んで思いました.
リミックスっていうのはアレね,いっとき流行ったマッシュアップとかと同義ね.

数億円を3年ほどにかけて使って調査したないようというだけあって,製造業からなにからなにから,
様々な領域に於ける事例がとりあげられていました.

この分厚さ+アメリカ人本なだけあって,多少クドイんですが,一読の価値はあるかと思います.

経済学的にもコースの話などとりだして,「取引費用」の視点から,何が市場化されていくのかという視点が描かれており,
理論的にもおかしくないと感じました.

結局,知識社会において,コアコンピタンスの側にとらえられがちな,イノベーションを起こす人材や,知識労働者自体が,
インターネットを通じて市場から調達するほうがよいことがあるという話が主.

ネットを通じてコラボして,価値うもうよ,マスコラボ レーション.(変則的字余り)

インターネットの普及と規制緩和で,法的にも情報処理的にも雇用が流動化して,
非熟練系で代替可能な事務作業や店舗作業がドンドン非正規雇用へ切替えられているのが問題化している現在ですが,
雇用の崩壊はそれに留まらないのかもしれないと思いました.

本書はマスコラボレーションをかなり「正義」とポジティブに捉えている面がつよいのですが,
それでも,「全てを外部化して良いわけではない」「もしかしたらこれは大企業による知識労働の搾取かもしれない」
といった批判をちょろっと掲載しているあたり,面白いですね.

すでに,アフィリエイト関連では”搾取感”を味わっている人も多いでしょうし,

この前友人もセカンドライフについて「なんで,仮想世界でまで苦労せなあかんねん」とボヤいてました.(ちょっと関係ないか・・)

ネットの経済は,何が衣食住にリンクする実体経済で何がゲームや金融的な実体が薄い経済なのか,という切り分けが難しい気がしますし.
こと,やりとりされているサービスが計量しにくいゆえに,最終的にビジネスが富を生んだときに実は,誰かが搾取されてるという状況も否めず,
現在実際にそのような状況が生まれている様にも思います.

マスコラボレーションがWin-Winであるかどうかは,まだまだ観察し,考える余地がありそうですね.

しかし,プラットフォームとしてのインターネットが実体経済ひいては私たちの生活・
雇用を変化させる技術指導の社会変化はまだまだ続きそうです.

共産党とか社民党は「雇用を守れ」って言ってますけど,この辺のことわかってるんですかねー?

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